憑依4 愛の恐ろしさ
2020.09.30
これは日本昔話の本当にあったお話です。静岡県の川根町に三光寺と言うお寺がありその高台に
足地蔵が祀られた寺院があります。南北朝時代に京都から来た夢窓国師は
大層お顔立ちがキレイな美しいお坊様で、遊女は夢窓国師が好きになり惚れ込んでしまい跡を
おって付いてきた来たのですが、三光寺に入ると一目姿を観たくても会う事も許されず、嘆き悲しんだ
遊女は死んで霊になりお傍にいようと野守の池に身投げしてしまったのです。七百年以上も前のお話ですが
このお寺の檀家さんの子孫に悲劇が起きていたのです。初めて会ったのは、本家の婿が足が悪くなり歩行も
困難になった時もあり、ポルターガイスト現象に悩まされていると言うのです。婿さんのお兄さんも数奇な
運命を辿らされているようです。両親も離婚し再婚し、家がガタガタしています。ヒーリングをしながら
原因を探っていくと、三光寺の下に先祖の家があり、男子がみな幼少時代から足が悪くなり20歳くらいで
亡くなっていると言うのです。お兄さんも蓋を開けたら結婚、離婚、離別を繰り返し、運命が翻弄されています。
兄弟は顔立ちがキレイで、夢想国師を思わせるような一面があります。お兄さんからの告白で、息子が一人いると言うので
会ってみたら凄くキレイな顔立ちです。家族と一緒にいたいのに居られない。家族と引き離されてしまう運命の原因を探っていると
何と野守の池で身投げした遊女の霊が、兄の首に巻き付き「彼は私だけのもの」と、私も七百年前の霊に驚かされ
遊女を成仏させようと浄化に取り組みました。暫くして、離別の運命を辿っていた家族は元に戻り一緒に暮らすことになりました。
お兄さんの家に連れ子の女性が入り込んでいたのも追い出せました。今度は、足の病の原因です。奥様が、イケメンの5歳の息子と
一緒に東京に来ました。私は災難がこの息子に振り掛かったら心配だと言うと、奥さんは「私がいるから大丈夫です」と気丈に
浄化は必要ないと帰られました。所がその数日後、お兄さんから電話がかかり妻が脳梗塞で危篤だと言うのです。
私が遠隔ヒーリングを送ると脊髄からゼリー状の霊魂がべったりと憑いていました。奥様は、医師も驚くくらい奇跡的に回復したのです。
憑依した霊魂は、成仏できずに輪廻転生を繰り返す愛窓国師だったかも知れません。
足地蔵は、大井川を片足が流れているのを拾い上げ、仏さまが足が無くてはあの世を歩けないだろうと供養され
足腰の病に妙薬があると訪れる方が大勢いらっしゃいます。