28: 魂の告白 三郎景虎の魂 1
2021.11.18
人は生まれ変わり、過去世に生きた苦悩や心の傷を引きずっており、そこから解放されない魂もあるのです。
私のもとに三郎景虎の転生した女性が訪れたのは、アンアンの雑誌を観てメール相談でリーディング鑑定が的をついており、
盛岡から相談にやって来ました。あまりにも運命が狂わされており、縋る思いで上京し浄化に取り組むことになりました。
彼女は、幼少時代から石を投げられ苛めに遭っても負けない、早くに結婚した男性は突然、豹変してギャンブルやパチンコ、金遣いが荒くなり離婚
盛岡で恋人になった男性には、強引に結婚させられた隠し妻がいて、同じ時期に妊娠、不倫が発覚して失意のどん底に落とされていました。
彼女は、美少女コンテストにも選ばれるほどの聡明な美人で、魂も気高く真直ぐで清らかな雰囲気でした。
所がその人生は過酷で波乱で淀んでいました。魂は清らかなのに、彼女を取り巻く環境は悪意に満ちたものでした。
まるで城には高貴な姫がいて、取り巻く環境はワニやら蛇やらの蛇道で、幸福にはなれない運命を余儀なくされていたのでした。
彼女は、秋田の湯沢城の地主の一族で、三郎景虎に転生する前は湯沢城の若殿でした。大勢の子供が戦で殺されており墓は暗く沈み
婿養子に入った祖父は、最後は三十数万人に一人の難病でお亡くなりになっていました。家族も全員が何かしらの病気にかかっていました。
彼女に浄化のエネルギーを送ると、次々と黒いエネルギー体が出てきて、時にはドラゴンボールのように敵方の先祖がついている者に
取り憑く様に驚き、未だに成仏できない戦国の霊魂が、恨みを持ったま留まっており、一族の運命を取り囲んでいたと言えるでしょう。
湯沢城で自害した殿様と家臣を成仏に導き、漸くお墓に光が射しました。数百年も前の霊魂が漸く救われたのでした。
彼女の母親が、恐山の霊能者に「前世で悪いことをしたから、娘を側に置くと病気や不運が襲い大変な事になる」と言ったそうです。
彼女は、時に気高い若獅子の如く、時に清らかな美しい聖女、時にオロチの如き妖怪、この三つの場面がくるくると顔を出し別人格になるのでした。
ただ、魂だけは気高く誇りを失わず、真直ぐで自分は何も悪くないとキッパリ、一寸の狂いもなく、どんなに周囲が不幸と不運に襲われようとも
彼女だけは病気にもならず、周囲の悪化した運命の原因の根幹を、自分の魂が創り出していることを、受け入れ認めようとはしませんでした。
湯沢城の浄化が終わり、ある朝「痛い」と叫び、28歳で男で殿だった自分が自害する夢で目が覚めたそうです。
そこからまた嵐が始まっていくのでした。