人の一生は不思議だ。明日の事は誰にもわからない。明日急に命が消えて無くなるかもしれない。 家族は魂の縁あって一緒に暮らし生活を共にするが、家族の縁も人其々だ。私の母は７歳の時に父親が亡くなり、２歳の弟を連れて母親が家を出て別の男性に嫁いだ。両親の愛を受ける事が出来ずに育った母が、いつも言う言葉がある「死んだ人は帰って来ない」何度もその言葉を聞いて育った。その母も８４歳になり、喧嘩しながらも婿養子に入ってくれた父親は５年前に他界した。今母親は急にボケてしまい毎日２人分の食事を用意してると言う。弟は誰もいないと言うのだが、母親には見えているそうだ。遠隔ヒーリングをして観ると亡くなった父親がいる。父親は母が心配で様子を観に来ていて側にいる。死んでもなお母が心配なのだろう。父親の口癖は、親の愛情を知らないで育った母親を守る事だった。子供の頃は、父親はいつも母親を叱りつけていて、母親は父さんの深い愛情がわからなかったかもしれない。しかし、喧嘩しながらも二人三脚で生きてきた夫婦だから、死んでもなお 愛情で繋がっているのだと思う。父親が私に言う「お母さんが一人で心配だ」と、大きな深い愛情で 魂の世界から母親を見守っている。そんなお父さんの姿が母には見えていて２人で食事をしている。 ボケていてもちゃんとご飯を作っている。お父さんには母の寂しさや孤独がわかるのだろう。今、私が遠隔ヒーリングしている老夫婦も皆、離れていても心は繋がっている。コロナで病院に行っても顔も見れない。孤独に死んでいく老人がいる。誰にも看取られずに亡くなる人も、一緒に生きてきた人生の最後が、離れ離れで亡くなるケースも、大切な家族の死に側に会えない場合もある。死んだら会うこともできない。一日一日が大切で、家族の繋がりもまた大切な人生の贈り物。縁あって家族になる。出会いと別れ、一瞬一瞬を後悔しないように大切に生きたいと思う。