奇跡の縁
2023.04.18
奇跡の縁
私が初めて子供が授かった時のこと。
天からの光が今でも脳裏に焼きつき、魂の流れ星ように鮮明に記憶しています。
遠距離恋愛で付き合っていた彼と結婚できるものと思っていたら、
彼からの告白は「実は子供ができない病気をしている」。
ショックで言葉が出ませんでした。
子供ができないなんて、嫁には行けない、と全否定されたようなものでした。
ところが友人から、
「男女が99%ダメでも、1%の可能性がある。1%の可能性にかけられないのか?」と言われ、
その言葉が私の遺伝子にスイッチオンしたと思います。
いざ子供が宿り、妊娠すると今度は、彼の両親が大反対。私の両親も反対。
しかし私は絶対にこの子を1人でも生んでみせると強く心の奥底から決意しました。
無事に結婚し人生も進みましたが、出産の際にも予想外の試練がありました。
ラマーズ法で出産の病院だったので、臨月の朝に破水してから34時間も出てきてくれなかったのです。
陣痛が想像を超える痛みで、どんどん重くなっていくのに、破水した状態で産道が開かず、
「もう死ぬ、殺して、死んでもいい!」とまで泣き叫びました。
それは、退院後も病院内で伝説になっていたそうです。
やっと産道が開いて生まれてきてくれた時は、
歓喜と感動で、1週間以上興奮状態が止みませんでした。
そうやって私と共に試練を乗り越えて生まれてきた息子も、今は立派な大人です。
今になってこの子は私を助け支えるために、この世に誕生してくれたのだと心から感謝できる存在になりました。
人間は誰でもそういった心の支えになる人が必要で、それが家族になるのでしょう。
家族を持てること、家族の縁というものは、奇跡の縁なのです。
遺伝子にスイッチが入って、
日本の未来に素晴らしい子供がたくさん生まれたら、
未来は明るい光に包まれますね。